保険学ゼミを通じて学ぶこと

                          獨協大学経済学部経営学科                                          岡村国和ゼミナール

後藤 咲貴子

 

 

  こんにちは。獨協大学経済学部経営学科3年の後藤咲貴子と申します。私は現在、経済学部の岡村国和ゼミナールに所属し、ゼミ長を務めています。岡村ゼミでは、主に保険と社会保障について勉強しています。

 

  私が岡村ゼミに所属して一年が経ちましたが、とても充実し、得るものの多い一年となりました。

その中で最も力を注いだ活動は、グループで論文を作り上げる共同研究です。

  私の班では、社会保障の分野から社会保険を取り上げ、中でも医療保険に注目し、高齢社会や技術革新により増え続ける医療費の削減をテーマに論文を作りあげました。医療費の削減を考えていく上で、医療費だけに注目するのではなく、日本の医療保険制度や医療の提供体制、医師側・患者側の立場など、一つのことを調べていく過程で社会保障制度に関する多くのことを知る良いきっかけとなりました。自分たちでテーマを決め、内容を深く調べ、自分たちの考えをまとめて結論を明確に提示する、という一つの論文を作り上げることは、想像していたよりもずっと難しかったです。何より、自分一人ではなくグループみんなで行うことが心強い反面、ネックになる部分もありました。夏休みに毎日図書館に集まったことや、発表の前日に泣きそうになりながら徹夜したこと、時にはけんかすることもありました。当時は辛い思いのほうが強かったですが、今となっては笑って話せるみんなとの思い出です。

  そしてもう一つ、岡村ゼミで良かったと思うのは、ゼミ後の懇親会です。教室では、全員スーツに身を固め、ピリッと緊張感のある雰囲気の我がゼミですが、懇親会では打って変ってフランクな雰囲気で、先生やゼミ生同士の距離を縮める良い機会となっています。もちろん、岡村先生は毎回参加されており、皆勤賞です。もしかしたら、どのゼミ生よりも、この時間を一番楽しみにしているのは、岡村先生なのかもしれません。「やるときはやる、楽しむときは楽しむ」といったメリハリをつける習慣が、自然と身についてきたように思います。

 

  岡村先生や田畑先生がよく「保険を学べ」ではなく「保険で学べ」と仰っていますが、このように保険学を通じて保険のみならず社会の仕組みを学ぶことや、ゼミ活動を通じて仲間と共に成長することが、まさに「保険で学べ」ということなのではないかと感じています。

 

  この春からゼミ長となり、後輩も新たに加わったので、ゼミの運営について考えるなど、毎回身の引き締まる思いでゼミに取り組んでいます。大学では保険について学んだと胸を張って言えるよう、今年度もゼミ生と共に切磋琢磨し合いながら、保険を通じて多くのことを学んでいきたいと思います。

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