東日本大震災被災地を見て

 常務理事 横山修三

 

 平成23年3月11日想定外の東日本大震災が発生し、大きな被害を受けました。

 

 先般、鉄道会社の東北復興応援キャンペーンに呼応して、学生時代から何度か訪れている三陸海岸の被災状況を目と肌で感じてきました。

 

 記憶している海岸沿いの集落は、建物の基礎を少し残しているのみ、防波堤は大きくえぐられているなど、新聞やTVで報道されているとおりの悲惨な状況でした。瓦礫は撤去されていますが、新しいまちづくりの合意に時間がかかるため未だ新築工事に入れないと、食事をしたお店でお聞きしました。

 また、三陸海岸沿いに走っていましたJRや第三セクターの鉄道は、一部開通しているだけで、駅舎、橋、トンネル、路盤などが流失・崩壊しているためいつ再開できるか先が見えないと、タクシーの運転手さんのボヤキでした。

 

 このコラムをお読みいただいた皆様にも、機会があれば、被災地の復興支援の観点から訪問されることをお勧めします。 被災地の復活・復旧には、まだまだ時間がかかることを実感してきました。

 

 最近、「想定外」とか「今までに経験したことがない」などと言われることが多くなりましたが、保険も従来の延長線上にない商品を考案することが、さらに重要になってくるものと思います。

 

 「過去」の延長線にこだわることなく、混乱している「現在」を踏まえて、「未来」を読み取ることが求められる時代に・・・・。

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