保険商品の多様化と適正な支払管理態勢について

 

朝日生命保険相互会社 法人営業本部

池田 義以

 

 

現在の生命保険商品は多様化するお客様ニーズに応えるために、商品内容や保険金支払事由など多種多様となっている。また、各保険会社間の商品競争により複雑な仕組みの商品も数多く登場し、一昔前の終身保険、養老保険というシンプルな商品性と比べると分かりにくい部分も多い。

 

私は生命保険会社の事務・システム設計業務に携わっており、新商品開発における新契約・保険金支払等の事務・システムを構築してきた。とりわけ、先の保険金不払問題以降、保険金・給付金の適正な支払管理態勢の構築は保険会社にとって極めて重要な課題と認識しており、各関係部署と密に連携のうえ対応している。

 

商品競争力の強化は支払事由の多様化にもつながり、従来の商品では支払対象外としていた支払事由についても支払対象に含めるなど、お客様に幅広い保障内容を提供できる一方で、保険金支払管理の観点からすると、異なる商品に柔軟に対応できる態勢を構築しなければならない。

 

生命保険商品は常に進化し続けており、今後もその流れは変わらないだろう。一方で、その進化についていく保険会社の支払管理態勢こそ、保険会社の重要な役目の一つとして担っていくことに変わりはないだろう。

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